第7回動態論的メディア研究会
Scott Lash
“New Economies of Signs and Space
: Infrastructures of Digital Capitalism“
ラッシュ教授はイギリスを代表する社会学者で、ロンドン大学ゴールドスミス校の社会学部教授、カルチュラルスタディーズ研究所の所長を長く務められました。後期資本主義、グローバル化、文化産業に関する研究で世界的に知られています。邦訳された主要な著作に『フローと再帰性の社会学 記号と空間の経済』(2018)、『情報批判論 情報社会における批判理論は可能か』(2006)、『ポスト・モダニティの社会学』(1997)などがあり、日本語以外の十ヶ国語に翻訳されています。
文化理論、メディア理論の動向を考えるもっとも重要な参照先であるといえるラッシュ教授に、グローバル資本主義の中の文化理論、メディア理論をめぐる状況と課題について縦横無尽に語っていただきたいと思います。研究会終了後は懇親会を行います。
当日の使用言語は英語となります(通訳はありません)。
- 日時:6月22日(金)16:00から
- 場所:立命館大学衣笠キャンパス 平井嘉一郎記念図書館1Fカンファレンスルーム
- 登壇者:スコット・ラッシュ(オックスフォード大学・香港中文大学)
【司会】大山真司(立命館大学国際関係学部) - 主催:立命館大学国際関係研究科・動態論的メディア研究会
- プロフィール:スコット・ラッシュ 1945年米国シカゴ生まれ。現在、香港中文大学教授およびオックスフォード大学上級研究員。 1980年代から、The Militant Worker(1984)、The End of Organized Capitalism(1987、ジョン・アーリとの共著)を通じて、ポスト・マルクス主義の社会・経済理論を展開。90年代以降は、Sociology of Postmodernism(1990、『ポスト・モダニティの社会学』田中義久監訳、法政大学出版局、1997年)、Economies of Signs and Space(1994、『フローと再帰性の社会学 記号と空間の経済』安達智史監訳、晃洋書房、2018年)などを発表、ウルリッヒ・ベックやアンソニー・ギデンズとの共著であるReflexive Modernization(1994、『再帰的近代化 近現代における政治、伝統、美的原理』松尾精文・小幡正敏・吐堂隆三訳、而立書房、1997年)による「再帰的近代化」論争で知られる。 Critique of Information(2002、『情報批判理論 情報社会における批判理論は可能か』相田敏彦訳、NTT出版、2006年)以降、特に文化のグローバル化に関心を集中させ、Global Culture Industry(2007、セリア・ラリーと共著)、Culture and Social Theory(2012、マイク・フェザーストーン、ブライアン・ターナーと共著)、Intensive Culture(2010)、Emergent Globalization(2014)などの著作もある。近年は、中国や台湾といった東アジア圏に目を向け、Experience: New Foundations for the Human Sciences(2018)が近刊予定。
- 「動態論的メディア研究会」ウェブサイト
http://mediadynamics.wixsite.com/mdri