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第8回研究集会<第二報>

開催日時・会場

開催日:2021年2月21日(日)

・会場:獨協大学50周年記念棟(〒340-0042 埼玉県草加市学園町1-1)

【第8回研究集会はオンライン開催とします】

午前:大学院生育成セミナー(オンライン会議システムZOOMを利用)

午後:シンポジウム(オンライン・セミナー・システムZOOMウェビナーを利用)

・参加費:無料

・参加申込み方法及び期限:追って告知します。

※ZOOMには利用人数制限があるため、午前・午後のプログラムとも学会員の参加を優先します。

参加申し込み多数となった場合には、非学会員にはご参加いただけないことがあるかもしれませんが、ご了承ください。

 

テーマ

「リベラルアーツとしての観光―ツーリストのリテラシーとは何か」

 

開催趣旨

2010年代に急増した訪日インバウンドの「追い風」は、新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的流行によって「向い風」に転換し、2020年代の観光は岐路に立たされることになった。移動性(mobility)そのものがリスクになり、観光が「不要不急」で自粛すべき行為とされる現在、観光の研究と教育は困難な状況下にある。とくに観光系の大学教育は、世界中で猛烈な「向い風」に曝されているといえる。

しかし「新たな生活様式」が提案され、さまざまに試みられているのと同様に、「新たな観光様式」を構想し、その教育と研究にむけた道筋を考案することは可能であり、そして必要だろう。たとえばCOVID-19の影響によって「産業としての観光」は深刻な打撃を被るが、しかし「文化としての観光」は、その価値を減じていないと考えることができる。むしろ大学における観光教育の価値は、いわゆる「観光産業の人材育成」に留まらず、その文化的かつ学術的な価値を再考し、新たな教育と研究のための議論を開始することにより、COVID-19後の「新たな生活様式」の一つとしての「新たな観光様式」を実践することができる。観光の教育と研究には、新たな様式とともに独自の価値を期待することができる。

そこで本シンポジウムは「リベラル・アーツとしての観光」というテーマを掲げ、これまでの観光教育のあり方を再考しつつ、「自由になるための技能」としてのリベラル・アーツとして観光を捉え返したとき、いったい何が観えてくるのかを考えてみたい。その一手として「リテラシー」という概念を観光に導入し、ツーリズム・リテラシーという観点から観光の価値を再考することをはじめ、さまざまなフィールドと視座から新たな観光の教育と研究のあり方を議論し、「新しい観光様式」への一歩となる機会を創出したい。

 

タイムスケジュール

13:30-13:35 開会挨拶

13:35-13:40 趣旨説明:司会 鈴木涼太郎(獨協大学)

13:40-15:50 報告(途中休憩を含む)

報告①:山口誠(獨協大学)「観光を学び問う価値とは――コロナ禍とツーリズム・リテラシー」

報告②:葛野浩昭(立教大学)「フィンランド・ブームがとまらない:北欧的ライフスタイルへのファン行動としての旅行」

報告③:中村哲(玉川大学)「観光行動研究から見たツーリストのリテラシー――旅行のためのリテラシーと旅行から得られるコンピテンシー」

報告④:吉本裕子(横浜市立大学)「現代の先住民観光と博物館――アイヌ一古老のライフストーリー展示から観光のリテラシーを考える(仮)」

15:50-16:00 休憩

16:00-17:00 コメント(1人10分)+全体討論

コメンテーター①:須永和博(獨協大学)

コメンテーター②:高井典子(神奈川大学)

17:00 閉会挨拶:

 

※報告内容、スケジュール等、部分的に変更となる可能性があります。