第13回研究集会概要
以下のとおり、開催いたします。

開催日
2026年2月15日(日)
12:30 受付
13:00 開始
※同日開催予定:大学院生育成セミナー
会場
公立小松大学 中央キャンパス
(〒923-0921 石川県小松市土居原町10−10 こまつアズスクエア2 3階)
スケジュール
午前 大学院生育成セミナー
11:15~ 臨時総会
12:30~ 受付開始
13:00~17:00 シンポジウム
参加費および申込について
一般・大学院生:500円
学部学生:無料
※学部学生のみなさんは参加無料ですが、必ず参加申込みをお願いします
シンポジウムテーマおよび開催趣旨
テーマ
観光史の可能性ーー観光研究と歴史研究の架橋にむけて
開催趣旨
近年、観光研究の多様化が進むなかで、歴史研究との対話を通じて観光史の可能性を再考する機運が高まっている。本シンポジウムは、「観光史の可能性―観光研究と歴史研究の架橋にむけて―」をテーマとし、観光史研究の方法論的再検討を通して、両分野の接点を構築することを意図する。観光研究と歴史研究を架橋するということには二重の意味がある。それは、歴史的文脈の中から観光という事象を浮き彫りにすると同時に、観光という視座から歴史そのものをとらえ直すということである。換言すれば、観光現象のありようは、各時代の歴史的文脈に深く根ざし、その因果関係を解明することによって理解される。さらに、観光という視角から歴史を再考することは、従来の歴史叙述に新たな文脈を与え、観光を媒介として近現代という時代像を再構築する試みに繋がる。
各報告はいずれも近現代日本の具体的な観光事象を題材に、ジェンダー史、鉄道史、観光歴史学、日本帝国史、台湾植民地史など多様な方法から観光をとらえ直し、観光にかかわるヒトやモノ、場所、制度、表象を歴史的文脈のなかで読み解く試みである。本シンポジウムが、観光史の方法論的可能性をめぐる学際的対話を促し、観光研究と歴史研究の新たな展開を切り拓く一歩となることを期待する。
発表者
小関 孝子(跡見学園女子大学、社会史・ジェンダー史)
千住 一(立教大学、観光歴史学)
曽山毅(跡見学園女子大学、観光史・台湾史)
高嶋 修一(青山学院大学、日本経済史)
コメンテーター
関戸 明子(群馬大学、歴史地理学)
森本 慶太(関西大学、西洋近現代史)
コーディネーター
曽山毅(趣旨説明、司会進行)
タイムスケジュール
13:00~13:05 会長挨拶
13:05~13:25 趣旨説明(曽山毅)
13:25~15:05 報告
13:25~13:45 報告①「観光活動とジェンダーの接点としての「接遇」の 歴史的考察―戦前期のデパートを事例として」(小関孝子)
13:45~14:05 報告②「戦前期における日本の対外観光宣伝」(千住一)
14:05~14:25 休憩
14:25~14:45 報告③「幹線鉄道の発展と鉄道供食産業の展開 ―戦後期の東海道線と東華軒を事例に」(高嶋修一)
14:45~15:05 報告④「台湾・平渓線沿線における観光地空間形成とその歴史的重層性」(曽山毅)
15:05~15:25 休憩(10分)
15:25~16:05 コメント(森本慶太・関戸明子)
16:05~16:55 フロアを交えたディスカッション
大学院生育成セミナー
観光学術学会では大学院生の育成と交流を目的として、2026年2月15日(日)に開催される第13回研究集会において、大学院生育成セミナーを開催いたします。
このセミナーは、大学院生(修士・博士課程)が自分の研究内容を報告するだけではなく、報告内容に関連する専門分野のコメンテータから今後の研究に有意義なアドバイスを得ることに大きな特徴があります(コメンテータの指名は学会集会委員会が行います)。
大学院生であれば、研究の進捗の程度を問わず、だれでも応募することが可能です。セミナーで発表を希望する大学院生の方はこちらを一読のうえ、期日までに応募してください。
<注意事項>
本セミナーでの発表を希望される方につきましては、研究集会運営上、すべての応募に応じられない場合があります。また、応募者に対して、個別にご相談させていただく場合があります。この点、あらかじめご理解ください。
必ず発表用資料を準備してください。印刷してご持参くださいますようお願いいたします。
応募方法
以下を参照の上、お申込みください。
応募締め切り:2026年1月12日(月・祝)