コンテンツへスキップ
Home > 研究集会 > 第13回研究集会

第13回研究集会

第13回研究集会概要

以下のとおり、開催を予定しております。

開催日

2026年2月15日(日) 午後
※同日開催予定:大学院生育成セミナー

会場

公立小松大学 中央キャンパス

シンポジウムテーマおよび開催趣旨

テーマ

「観光史の可能性ーー観光研究と歴史研究の架橋にむけて」

開催趣旨

近年、観光研究の多様化が進むなかで、歴史研究との対話を通じて観光史の可能性を再考する機運が高まっている。本シンポジウムは、「観光史の可能性―観光研究と歴史研究の架橋にむけて―」をテーマとし、観光史研究の方法論的再検討を通して、両分野の接点を構築することを意図する。観光研究と歴史研究を架橋するということには二重の意味がある。それは、歴史的文脈の中から観光という事象を浮き彫りにすると同時に、観光という視座から歴史そのものをとらえ直すということである。換言すれば、観光現象のありようは、各時代の歴史的文脈に深く根ざし、その因果関係を解明することによって理解される。さらに、観光という視角から歴史を再考することは、従来の歴史叙述に新たな文脈を与え、観光を媒介として近現代という時代像を再構築する試みに繋がる。
各報告はいずれも近現代日本の具体的な観光事象を題材に、ジェンダー史、鉄道史、観光歴史学、日本帝国史、台湾植民地史など多様な方法から観光をとらえ直し、観光にかかわるヒトやモノ、場所、制度、表象を歴史的文脈のなかで読み解く試みである。本シンポジウムが、観光史の方法論的可能性をめぐる学際的対話を促し、観光研究と歴史研究の新たな展開を切り拓く一歩となることを期待する。

発表者
小関 孝子(跡見学園女子大学、社会史・ジェンダー史)
千住 一(立教大学、観光歴史学)
曽山毅(跡見学園女子大学、観光史・台湾史)
高嶋 修一(青山学院大学、経済史・鉄道史)

コメンテーター
関戸 明子(群馬大学、歴史地理学)
森本 慶太(関西大学、西洋近現代史)

コーディネーター
曽山毅(趣旨説明、司会進行)